紙製品

 

 紙製品、木製品および竹製品は古くから食品の包装や器具・容器として用いられてきました。

 

これらの製品は

 

   原料が天然物又はその加工品(紙製品、セロファンなど)

  
  
 長年にわたる使用の歴史がある。

 

             

 

 安全性が確認されていると見なされ、一部を除いて食品衛生法の規制の対象とはされていません。

 

 しかし、それらの製品も近年は殺菌、漂白、防カビ等の処理を施されたものが多くあります。また、紙は、主原料が天然物であっても製紙工程においては種々の化学物質が添加されており、再生紙製品の場合はインキ、着色料、その他の古紙由来で混入する化合物も含まれます。

 

             

 

このような加工品、再生品らの製品に対しても食品衛生法の観点から規格基準の設定が必要になってきています。

 

 

紙に添加される化合物の例

 

スライム防止剤

カビや微生物の増殖による澱の生成を防止する。

表面を滑らかにする。

内部サイズ剤

インキが裏までにじむのを防止する。

定着剤

サイズ剤をパルプに付着させる。

紙力増強剤

紙の物理的強度(腰の強さ)を向上させる。

表面サイズ剤

表面のインキのにじみ防止する。

蛍光増白剤

白くみせる。

 

 

用 途

 

        
      牛乳パック       コーヒーフィルター

        
       紙コップ        キャラメルの袋

        
      小麦粉の袋       キッチンペーパー

 

 

使用上の注意

 

    紙や紙皿には一見、紙製品と思われてもワックスやプラスチックで塗装し
   たもの、アルミ箔やポリエチレンをラミネートしたものなどが広く使われ
   ていますので、一般家庭で使う場合に入れる食品との組合せにも注意が必
   要です。

 

    古紙再生品は卵のトレイのように直接口にしない食品には使われています
   が直接口にする食品には使われていません。むしろ注意が必要なのは一般
   家庭における紙の再使用の場合です。よい例は新聞紙で食品を包んだり新
   聞紙の上で簡単な調理するケースです。食品によっては印刷インクの成分
   が溶出、移行することがあるので注意しましょう。