私は近年、問題視される若い女性の「痩せ」に着目し、どのような食習慣や運動習慣が体型へ影響を及ぼしているかを仲間とともに研究しました。研究を通して気づいたのは、さまざまな角度から物事にアプローチすることの大切さ。チームで成果を出すやりがいと喜びも実感しました。将来は多角的な視野とチーム力を発揮し、商品開発に携わることが目標。誰もが安心して食べられるお菓子を開発し、多くの方に笑顔を届けたいです。
食物科を専攻していた高校時代、尊敬する先生が椙山出身だったことが入学するきっかけに。大学の学びは知識を覚えるだけではなく、自分で考えて動くことが必要です。グループ実験では一週間かけて実験結果を考察しました。また、学んだ知識を実践するために家族のお弁当作りを担当。栄養を考慮して一人ひとりに合わせたお弁当を用意した結果、家族の体質も改善しました。学んだ内容を生活の中で生かすことで、さらに理解が深まったと思います。コロナ禍での就職活動は、戸惑うことが多く不安なこともありましたが、キャリア育成センターの支援が助けになりました。「相手のために工夫をして満足してもらうことにやりがいを感じる」というのが私の強み。就職相談員の方と面談を重ねそのことに気づいたとき、自分の将来や本当にやりたいことが見えてきました。入社後は、お客様や周りの人に満足を届けるために、大学で学んだ知識を生かし仕事に取り組んでいきたいと思います。
本格的な試験対策は4年次から開始しましたが、重要事項をノートにまとめるなど1年次から準備を進めていました。苦手分野は社会連携センターの対策講座を活用し、ポイントを絞って効率良く知識を吸収。研究室で毎週行う小テストでは、勉強を習慣づけることができました。また、友人と問題を出し合い復習することで自分の弱点を克服。周りのサポートと、同じ目標を持つ友人たちのおかげで国家試験を乗り越えることができました。
あらゆる経験を成長の糧にしようと、日々の講義で興味や知識を広げることはもちろん、管理栄養学科の充実した実践プロジェクトにも積極的に参加しました。特に印象に残っているのは、部活動に参加する高校生を対象にした栄養サポートのボランティア活動。実際に高校に出向いて栄養講習会などに取り組む中で、スポーツ栄養学の知識を生かして人々の健やかな生活をサポートしていきたいという気持ちが強くなりました。そして、研究室の先生やキャリア育成センターの方々に何度もアドバイスをいただきながら、希望の就職を実現。4月からは、積極的に新しい知識を吸収し、さまざまな分野で栄養学のスキルを生かしていきたいと思います。
椙山の管理栄養学科は栄養士育成の歴史が長く、多くの先輩が社会で活躍されているため、確かな知識と技術を修得できるという信頼感があります。現場経験の豊富な先生も多く、難しい内容でも身近な例をあげたわかりやすい解説で、学ぶ楽しさを存分に味わうことができました。就職を意識してからは、研究室の先生や友人に相談にのってもらい、就職活動において心の支えとなりました。またキャリア支援課では、履歴書の書き方などより具体的なアドバイスを受けることができ、手厚いサポートを実感。国家試験対策も模試や学修支援が充実しており、今振り返っても恵まれた学修環境だったと思います。
病院では、管理栄養士として外来・入院患者さんの栄養指導を行っています。調理が苦手、好き嫌いがあるなど、患者さんによって抱える問題はさまざま。栄養指導も一人ひとりに合わせる必要があるため、大学で身に付けた知識と技術、先生や友人と培った経験を総動員し、試行錯誤しながら業務にあたっています。もうひとつ大切にしていることは、「話しやすい人」と思ってもらうこと。個々にあわせた提案をするためには、患者さんの考えや生活背景を知る必要があります。プライベートな話も抵抗なくしていただけるよう、接し方や話し方には常に気をつけています。「話が聞けてよかった」と言っていただけるよう、向上心を持って学び続ける毎日です。