管理栄養学科では、「管理栄養士」の資質をベースに「食と健康」に関する専門知識を活かして、「保健・医療・福祉」、「食育」、「食品関連分野」などの専門領域において活躍する人材を育成しています。
「管理栄養士」は、食を通じて、健常者や病人、乳幼児から高齢者までのあらゆる人々の健康増進を推進することを目指す職業です。栄養指導の基盤となる知識には、人体の構造や疾病から食品の機能・安全性・調理にわたり、非常に幅広く高度な専門性が求められます。
そのため、本学科では高度な教育・研究設備に加えて、管理栄養士、医師、薬剤師などの資格を有する優れた指導陣を揃え、幅広い指導を実施しています。充実した講義に加えて、豊富な実験・実習に取り組むことで、即戦力となる管理栄養士の育成を支援します。この他4年次全員が少人数のゼミに分かれて卒業研究に取り組み、問題解決能力の養成に努めることや、試験直前まで実施される実践的な国家試験対策プログラムは本学科の大きな特徴です。
こうした質の高い授業は高い国家試験合格率へとつながり、本学科では中部地区最多の栄養士および管理栄養士を輩出しています。
高度な知識とスキルが身につく多彩なカリキュラム
全員が卒業研究と
国家試験対策を両立させる
栄養学は魔法となり得る
私達の身体の形質(性質)は、遺伝子という設計図に暗号化されています。しかし全く同じ遺伝子を持った一卵性双生児でも、生まれ育つ環境によって病気になるかどうかや寿命まで異なってきます。したがって遺伝子の暗号をいかに解きほぐし利用するかが大切です。例えば摂取するカロリーを少し減らすことによって、病気にかかりにくくなることがわかってきています。すなわち食事や栄養素をどのように摂取するかがとても大切です。このように栄養学は発展しつつある領域で、科学的な視点からの知識を身に着け応用することによって、人の健康に役立つ魔法のような力を発揮することができるようになります。
それぞれの人にあった対応が必要です
管理栄養士として栄養学の知識を魔法にかえるためには、人の話を聞き、理解して、大切なことを正確に伝える能力が必要となります。もちろん、調理や栄養学の専門知識は必要ですが、病院で患者さんと対話し、医師や看護師など多職種からなる栄養サポートチームの一員として活躍するためには、コミュニケーション能力が欠かせません。管理栄養士を目指す皆さんは、ぜひ普段から家族や友だちとたくさん会話をし、深みのある人間になってください。そして、将来、他の職種や患者さんから信頼される存在になってほしいと願っています。
生活科学部 管理栄養学科 本山 昇 教授