管理栄養士は、予防医療の担い手として注目される国家資格
保健・医療・介護などの分野で栄養管理や給食管理にあたり、チーム医療の一員として栄養指導を行うのが仕事です。
この学科で必要な単位を修めれば、国家資格の受験資格が得られます。
管理栄養士って、どんな仕事?
アメリカでは「臨床栄養師」が医師や看護婦とともにチーム医療にあたり、その成果は高く評価されています。日本でも同様の医療制度を構築しようと、医学的な知識を持った「管理栄養士」の養成が求められるようにりました。平成12年に栄養士法が改正され、臨床の場で患者さんの身体・養状態を把握し最善の栄養サポートを行なえることが管理栄養士の必須条件になりました。 管理栄養士は、健康増進法に規定される栄養指導員の業務や、保健所などの 行政機関及び病院、福祉施設など医療の場に限らず大規模な集団給食施設の栄養管理を行うための国家資格です。
管理栄養士になるには?
管理栄養士になるには、栄養士免許取得後、管理栄養士国家試験に合格し、厚生労働大臣の管理栄養士免許を受けることが必要です。栄養士の資格は大学や短大などの養成課程を修了すると無試験で得られますが、管理栄養士になるには更に国家試験合格が必要となります。受験資格を得るためには、大学の管理栄養士養成課程を修了するか、栄養士養成課程を修了し栄養士免許取得後一定の実務経験を積む必要があります。
椙山で学べる講義
生活科学部
食品栄養学科
山下 かなへ教授
健康ブームの高まりとともに、食に関する話題が注目を集めています。この基礎栄養学では「栄養と身体」について学びます。Tは栄養と健康の関係、栄養素発見の歴史を、Uは体内での栄養素の変化や働きを勉強します。 ビタミン発見を世界に先がけて発見したのは日本人であったり、英文資料を使用することで栄養素の本来の意味を知ったりと、発見の多い講義です。ちなみにビタミンはVital aminoで「生命のアミノ」という意味です。
生活科学部
食品栄養学科
内藤 通孝教授
解剖生理学では医学的な知識を必要とする管理栄養士に必要な「人体構造と機能」を総合的に理解します。人体構造と機能とは、つまりは私たち自身の身体のこと。知らないことばかりの身体の謎を解き明かすのは意外にも(?)楽しいですよ。 受験生の多くが苦手とする分野ですが、興味を持って授業に臨んでもらうため、主に学生の皆さんに講義を行なってもらいます。もちろん事前に私が資料を確認し、補足説明を行ないますから、心配する必要はありませんよ。