Sugiyama 人間になろう

生化学実験4

飲酒は20歳になってから。

 

お酒を飲める(分解する)酵素の遺伝子を持っているか、

持っていないのか、調べることは、

大学生を対象とした生化学実験の材料として、ふさわしいと思います。

 

唾液を集めて、唾液中に含まれる口腔内の細胞を、

遠心分離によって集めます。

 

これに、細胞を溶解させる試薬を加えてしばらく反応させます。

細胞が壊れてDNAが出てきます。

 

このDNAは、ゲノムといって、細胞の中の遺伝子が一そろい、

入っています。お酒を分解する酵素の遺伝子だけを、

PCRという手法で大量に増幅することができます。

 

お酒を分解しやすい体質か、しにくいかは、

遺伝子配列の一箇所だけが違います。

 

そこで、大量に増幅した遺伝子に、

一箇所の遺伝子の違いを認識して切断する酵素を加えるのです。

 

分解しやすい体質の方のDNAは、酵素処理によって、断片化します。

しにくい方のDNAは、変化しません。

 

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DNAの断片長を比較すれば、自分の遺伝子タイプがわかります。

この遺伝子診断結果に加えて、アルコールパッチテストを行い、

自分のタイプを判定します。

by石原

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